辻が花のできるまで(工程)

企画設計

何種類もの下書き図案を元に、本図案を描き、パソコンに取り込みます。どの角度から見ても綺麗なように色、ぼかしの形などを決定していきます。

型付け

型紙を白生地に載せ、糊伏せをしていきます。型紙枚数は着物一枚につき、100枚以上に及ぶこともあります。型がずれないように丁寧に型付けをしていきます。

引き染め

何色もの染料を使用し、熟練した職人が13mもの生地に鹿野毛で作った刷毛で一気に染めていきます。染めむらなく均一に染めるには、非常に高い技術を必要とします。

手描き友禅

柄部分に一色一色を、それぞれ筆を替えて丁寧に手で色を挿していきます。使用する染料は50色以上ありますので、繊細で美しい辻が花の表現が可能です。

絞り

辻ヶ花模様に合わせ、ひとつひとつ絞り上げます。絞り方も何種類もあり、柄によって絞り具合も変化して立体的に辻ヶ花が浮かび上がります。